第三十章

2/18

4129人が本棚に入れています
本棚に追加
/525ページ
今日から新年度。 入社式もあり、新米管理職の私達も出席する。 自分ではいつもと変わらないつもりだけど、ちょっとだけ緊張してるかも。 深く息を吸い込んで、心を落ち着かせる。 隣には富沢さん。 その隣には伊藤さん。 本社勤務の三人だ。 そう、富沢さんが本社勤務になった。 それも同じ部署。 支社だと聞いていたので、彼女の姿を見た時の私は、笑えるような表情をしていたらしい… 「本当にびっくりしたわよ。 いきなり本社って言われたんだもの。 辞令を見て実感したわ。」 「私は富沢さんがいて嬉しいし、 心強いって思ってる。」 「私だって、森下さんと一緒に仕事できるなんて嬉しいもの。 同期同士、切磋琢磨してガンバろっ。」 本当に彼女と一緒で良かった。 .
/525ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4129人が本棚に入れています
本棚に追加