第三十章

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「それにしても、人事異動だけは 分からないよね。 気が早いって言われそうだけど、支社の知り合いに挨拶メールまでしちゃったもの。 で、蓋を開けてみたら本社。 恥ずかしい… 笑えるわよね。」 「でも、こうして入社以来初めて一緒に仕事できるんだもの。 私は嬉しいな。」 さっそく二人で飲みに出かけた。 富沢さんからのお誘いを受けてだけど、私も同じことを考えていたところだった。 「ウチの旦那さん、森下さんに遊びに来てって話しておいてくれって。 私が一緒だ一緒だって喜んでたから、自分も仲間に入れてほしいんだと思うんだけどね。」 「落ち着いたら、お邪魔しようかな。」 「ほんと? 旦那に言っとく。 あの人絶対喜ぶなぁ。」 何だか久しぶりに気持ちがわくわくしていた。 .
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