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頬張った焼き鳥を飲み込んだ彼女が、強い眼差しで私を見た。
「イヤな話かもしれないけど、あえて聞くね。
躊躇している要因のひとつに、婚約者だった人の事が関係していたりする?」
ここで、しかも富沢さんから晃太のことを言われるとは思わなかった。
「・・・・・・忘れることはないと思う。
だからといって、他の人を愛せないとかというものでもなくて。
ほんと中途半端な私だね。自分でもよくわかんない。」
「そっかぁ。
まっ、男と女なんてそんなもんだよね。
簡単にわからないからドキドキしたり、駆け引きしたりするんだろうし。
年齢に関係なく、いつまでも恋愛していられたらいいよね。」
恋愛か・・・。
富沢さんは旦那さんとずっと恋愛しているんだろうな。
私はこれから先、ずっと恋愛していけるのだろうか。
今夜、涼くんに電話をしてみようと思った。
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