第三十章

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ハードな一週間が終わった。 こんなにも休みを待ち遠しく思ったのは久しぶりだった。 初日から富沢さんと飲みに行ったり、力まずにいたつもりだけど、管理職は思っていた以上に大変だ。 その上、天敵?になりつつある伊藤さんがやたらと接して来る。 富沢さんからは、とにかく気をつけるようにと毎回釘をさされている状況だし。 昨夜の歓迎会でも、何を考えているのかわからない発言をしていた。 ーーー自分は森下さんと結婚を前提に付き合いたいと思っています。 はぁ? いったい、どの口が何を言ってるのよっ。と思わず怒鳴りそうになってしまった。 その場にいた人は一瞬で固まったし。 女子達は公開プロポーズなんて、キャーキャー言うから、周りのテーブルの人まで巻き込んでちょっとした騒ぎ。 バカにしているのか、それとも私を陥れたいのか、もう何か企んでいるとしか考えられない・・・ 先が思いやられる・・・ ただ疲れただけの一夜だった。
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