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ガクンと頭が下がった反動で、我に返った。
すぐに状況が掴めなくて、目をキョロキョロさせてしまった。
もしかして・・・
寝ちゃってた?
涼くんが私を見て笑ってる・・・。
その笑い方で可笑しいって言ってるのがわかるんだけど・・・。
「気持ち良さそうに舟を漕いでいたから。」
「つい寝ちゃって、ごめんね。
起こしてくれてもよかったのに。」
「いつの間にか、こっくりこっくりしていたので相当疲れてるんだなと思って。
だから起こさないでいました。」
涼くんが来てから、少し早めのお昼ご飯を食べた。
そして、DVDを見ながらゆっくりしていたはずなんだけど・・・。
ここまでの記憶しかなくて・・・。
窓から入ってくる心地よい風が、眠気も一緒に連れて来たのかもしれない。
うん、覚えてないけど絶対そう。
「俺のことは気にせず、昼寝してください。」
「ううん、もう大丈夫。そんな失礼な事できないよ。
あ・・・・・・。」
言った後に気がついた。
すでに失礼な事をしていたということに。
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