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「ケーキ、
そう、ケーキ食べよう。ね?」
自分の失態を隠すように、慌てて言ってはみたものの・・・。
「月菜さん、お腹いっぱいなんじゃないですか?」
「・・・でも甘いものは別腹だし。」
「無理しないで、昼寝の続きをしましょう。」
言うと同時に、涼くんは自分の右側をトントンと叩いた。
その動作・・・
隣に来いってこと?
テーブルを挟んで向かいに座っている涼くんの後ろには、二人分がごろんと寝転がれるスペースがある。
「腕枕がイヤだったら、クッション持ってきてもいいですよ。」
「そんなことない、けど。」
「俺もちょっとだけ昼寝がしたいなと思って。
気持ちよさそうな顔を見ていたら、眠気が移ってきたみたいです。」
小さな欠伸をしながら、更にトントンとしている。
「ちょっとだけだからね。」
この男子恐るべし・・・。
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