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私の頭の下には、涼くんの腕。
こんな展開になるなんて、思ってもみなかった。
持参したクッションは、使われることなく私の右に置かれている。
改まって昼寝をするのって、何だかくすぐったい。
明るい日中に腕枕なんて・・・。
「こういうのをゆっくりするって言うんでしょうね。
時間を気にせずのんびりできる。
このひとときがいつまでも続くといいです。」
「そうね。」
「おじいさんとおばあさんになっても、ですよ。」
「ずいぶん先の話ね。」
「先か・・・。
確約が欲しいな。」
その声は呟くように小さなものだった。
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