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もしかして、涼くんこそ疲れがピークになっているのかもしれない。
さっきの呟くような言葉を聞いてそう思った。
腕枕なんてしてもらってる場合じゃないでしょ。と自分に突っ込んでしまった。
「もう一眠りは?」
「ん、頭の下がちょっとくすぐったくて・・・。」
嘘じゃない。
考えていたら、目がぱっちりとしてしまって昼寝の続きなんてできない。
「このシチュエーションで言うのも何なんですけど・・・。
あっ、こういう感じだから言えるのかな。」
いつになく一人で納得しながら、話を進めようとしている涼くん。
疲れていると思ったのは、勘違い?
「・・・さっき言った、おじいさんとおばあさんの話。
あれは・・・、うん、俺の切実な願い。
願いを叶えるために、ずっと隣で笑っていてもらえるように頑張りたい。」
頑張りたいって・・・。
いつも十分すぎるくらい伝わってるから。
「アピールはいつも120パーセントだね。」
「もっとですよ。
200パーセントのつもりですから。」
「ごめん。少なく見積もりすぎたね。」
「でも、伝わってるって事ですよね。」
「うん。」
「それなら良かった。0だったら落ち込むとこだった。」
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