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涼くんと再会してからの時間は、少しずつだけど私に様々な変化をもたらした。
わかっていながら、あえて目をつぶってしまったり、気がつかないふりをしたり。
いけないことだってわかっているのに・・・。
でも、この辺で降参かな・・・。
「あのね、涼くん。
来月、誕生日でしょう?」
「そうです、けど・・・。」
「それでね、・・・。」
勢いをつけるつもりで深呼吸してみる。
「ちょっと月菜さん、寝ながら深呼吸してどうしたんですか?」
「えっ、あ、うん。」
声にしようとした瞬間に聞かれて、思わず言葉を飲み込んでしまった。
「やべ、今何か言おうとしてたんだ。
月菜さん、そういう時ってよく深呼吸するから。
期待しちゃったりしてもいいことですか?」
「ん、どうかな?」
「ちょっと待ってください。
起きて聞きます。
月菜さんの顔を見て聞きたい。」
涼くんが私を抱きかかえるように上体を起こした。
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