第三十一章

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彼女の舌を強く吸う。 思いが入り過ぎて、気持ちが急いてしまっている。 でも、必死に応えてくれているのがわかるから、これでもかというくらいにぶつける。 「んんっ・・・。」 短い反応の後、俺の胸に何かが当たった。 彼女が小さくもがいている。 息ができないくらい、夢中になりすぎた。 「ごめん。 ちょっと野蛮になってました。」 濡れたその唇を親指で撫でながら、照れ隠しに謝る。 「・・・大丈夫。」 「でも、息ができなかったでしょう? 俺が見境無く・・・」 「ううん、私もしたかったから。」 俺の言葉を遮って言ったその表情は、滅多に見れない艶っぽい顔をしていた。 そんな顔をして俺を惑わす? いや、違う。 計算も何も無い、自然と出たものだ。 ダメだ、 やっぱり理性なんかくそくらえだ。 そう思うと同時に押し倒した。
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