第三十一章

6/23

4129人が本棚に入れています
本棚に追加
/525ページ
「いい・・・です、か?」 「・・・・・・。」 何も言わないのを許しと受けて、首筋に 顔を近づける。 いつもと同じ甘い香り。 変わらないはずなのに、不思議なくらい俺を刺激する。 今さら止めることはできない。 「ここじゃ・・・。」 小さな声が耳に届く。 あぁ、そうだ。 部屋の中とはいえ、日中に此処で一糸纏わぬ姿になるのはさすがにマズいだろう。 「待ってください。」 そう言って彼女を抱き上げた。 「えっ、ちょっと、重いから・・・。」 「そんなことないです。」 恥ずかしがる姿さえ愛おしく感じる。 そして、気持ちが高ぶったままベッドへ向かった。
/525ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4129人が本棚に入れています
本棚に追加