第三十一章

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悲しみというのは、いつになったら消えるのか誰か教えて欲しい。 記憶にすることもできない。 あまりに突然だったから。 後悔することしかできない。 右側の何もない空間が俺を苦しめる。 俺を見上げて話す彼女を探して、気がつけば右側を見てしまう。 そして、もうそこにはいないことを思い知らされる。 このまま彼女の面影がある場所で生きていくのは辛すぎて、俺は日本から逃げ出した。
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