その先にあるもの

第八章

「マジでやばいかも…。」

俺はかなり焦っていた。

あれから一週間、何もなく水曜日になってしまった。

そして今、
あの人がいるかもしれない本屋へ急いでいる。
約束などしていない。
水曜日に賭けているだけ。

ノー残業デーと言っても、そう簡単に定時で帰れるわけではない。

「今日はもういないかもな…。」

居て欲しいと勝手に願いながら先へと急いだ。

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