第八章

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「もしもし、海斗? 俺だけど……。」 本屋を出て思わず海斗に連絡していた。 「月菜さんの連絡先、教えて欲しいんだけど。」 「月菜から聞いてないんだ?」 「まぁ…んなとこ。」 「教えてやるのは簡単だけど、本人から聞いたほうがいいんじゃないか?」 「それができれば苦労しないんだけどな……。」 「オマエも大変だよな。」 そう、涼が言うように大変かもしれない。 でも、掴みとる為にもがく事に決めたんだ。 もがいておぼれてしまうかもしれない。 それはそれでいいと決めたんだ。 .
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