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「なぁ涼、俺はオマエの事を大事に思っているけど、月菜の弟でもあるんだよ。
当たり前のことだけど、本人の了解なしには教えられないな。」
海斗の言っている事はごもっともだ。
「俺もそれはわかってる……。」
「前にオマエから頼まれて、月菜には携帯の番号を教えてあるから、連絡するように、もう一度話してみるよ。」
「悪いな…。」
やっぱり拒絶されているんだろうか。
自分ではどうする事もできない無力な奴だと己を笑った。
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