第九章

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「顔上げて。」 彼の胸に顔を埋めていた私の耳元に囁いてきた。 「ん・・・。」 「もしかして、今寝てた?」 「・・・ちょっとだけ。」 そう、あまりの心地よさに少しだけうとうとしていた。 もう少しこのままでいたい気持ちをおさえて 「コーヒー淹れようか?」 と、彼の返事を待たずに私は起き上がった。
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