第九章

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やっぱり私は、わがままなのかもしれない。 少し前まで、彼の腕の中でゆったりした気持ちでいたはずなのに… 今、こうしてひとりで部屋にいる時間がほっとできるなんて… 冷めている? その場かぎりの心地よさだけ求めてる? 違う・・・・・・ 本当はわがままでも冷めているわけでもない。 あの時から、 本気で心から人を愛することができなくなってしまっただけ。
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