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「月菜、疲れてる?」
わからないように気を付けていたつもりでも、今夜の私は彼にそう見えたのかもしれない。
「大丈夫よ。」
と答えながら、帰りの電車の中での自分を思い起こす。
あの車窓に映った自分の顔・・・
「来週から模試に向けてまた忙しくなるから。」
「うん、わかった。」
「今日は突然悪かったな。」
あれ?こんな事を言う人だった?何かあったの?
私、そんなに疲れているようにみえるの?
疑問と驚きが入り混じって、彼の横顔を見つめてしまった。
でも、そこにあるのはいつもと変わらぬ横顔だった。
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