第十章

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「今日は調子が良いんだ。」 そう言った彼は、 「月菜に大事な話をしておきたいんだ。」 と切りだした。 もう自分は長くないこと、 私を残していくことの無念さ、 その後の私について慎重に言葉を選びながら語り、 「これだけは約束して欲しい。 ・・・・・・こんなことを言う立場じゃないのはわかってる。 でも・・・・・・ 必ず幸せになってくれよ。」 と。
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