第十一章

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気がつけば、コートを着なければ寒くていられないくらいに季節が変わっていた。 いまだに彼女からの連絡は無かった。 自分から連絡したくてもできない。 忙しさの中で本屋に足を運んでも彼女の姿を見つける事はできなかった。 歯痒さの一方で仕事にも忙殺される毎日。 女との付き合いで、今までこんな気分になることなんてなかった。 自分で行動をしない限り、あの人を手に入れる事なんてできない。 焦る気持ちばかり募った。 .
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