活動日誌1

11/13
前へ
/14ページ
次へ
次の日。 私は再び、闇鳴に呼ばれた。 「…あの、留衣さん…?あなた昨日の生徒の窓口……なにをしたんですの……?」 「何って?リア充の自慢話聞かされただけだわ」 闇鳴は、おもっくそデカいため息をつきやがった。 「あなたが扉を蹴破ったのも、女子生徒に噛みついた事も昨日のうちに全て、耳に入ってきていましてよ…」 畜生……。 腹の下辺りが煮えくりかえるわ。 「とにかく…アレですわ……真剣に仕事をしてください。蹴破った扉の修理代は、今月と来月分のあなたの給料からきちんと引いておきますから……」 長々と闇鳴が喋った。 「……戻りたいんだけど」 「…留衣さんったら、どこまで空気が読めないんですの?………あ、そうですわ」 忘れてた と闇鳴が呟きながら机の引き出しを開けて、何かを取り出した。 「はい、これ」 闇鳴と私の間に一冊のノート。 表紙のラベルには 『窓口活動日誌』 と 書いてあった。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加