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次の日。
私は再び、闇鳴に呼ばれた。
「…あの、留衣さん…?あなた昨日の生徒の窓口……なにをしたんですの……?」
「何って?リア充の自慢話聞かされただけだわ」
闇鳴は、おもっくそデカいため息をつきやがった。
「あなたが扉を蹴破ったのも、女子生徒に噛みついた事も昨日のうちに全て、耳に入ってきていましてよ…」
畜生……。
腹の下辺りが煮えくりかえるわ。
「とにかく…アレですわ……真剣に仕事をしてください。蹴破った扉の修理代は、今月と来月分のあなたの給料からきちんと引いておきますから……」
長々と闇鳴が喋った。
「……戻りたいんだけど」
「…留衣さんったら、どこまで空気が読めないんですの?………あ、そうですわ」
忘れてた と闇鳴が呟きながら机の引き出しを開けて、何かを取り出した。
「はい、これ」
闇鳴と私の間に一冊のノート。
表紙のラベルには
『窓口活動日誌』
と 書いてあった。
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