出会い

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そんな僕でも、クリスマスイヴは特別な日なんだっていう認識はあった。 少し早起き……デートの時間までにはまだまだ早い。 しかし、ここからの二度寝は絶対に遅刻に繋がるのだ。 経験から危険を察知した僕は、とりあえず出掛ける準備を始める事にした。 簡単な朝食を摂り、ボサボサの髪をセットして、自分の中では一応……お洒落だと思う服を選んで着替えた。 いつもはバタバタしていて気が付かないが、早起きしてみると意外に準備なんて、時間が掛からないものだった。 ドライブのルート、ディナーの予約、そしてクリスマスプレゼントの準備もOK。 いよいよ、家にいてするべき事がなくなった。 僕はドライブに備えて、クルマにガソリンを入れに行く事にした。 家から最も近いガソリンスタンドへと向かう。 家から最も近いスタンドではあるけれど、普段出掛ける方向とは逆方向にあるスタンドなので、あまり利用した事はなかった。 今日は給油の後、すぐ家に戻るつもりでいた事もあって、一番近いスタンドを選んだのだ。 まだ早い時間帯でもあり、道路は空いていた。 家を出て、約5分程でそのスタンドに到着した。
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