155人が本棚に入れています
本棚に追加
あたしには彼氏がいるんだから、黒木先輩には諦めて貰わないと困るので、本当のことを話すことにした。
「あっ、あの、あたし……他校に彼氏がいます。だから黒木先輩の気持ちには応えられません。ごめんなさい」
告白を断ると、黒木先輩から返ってきた言葉は予想外のものだった。
「俺は、諦めるつもりなんて無いから。俺さ、人のものって奪いたくなるんだ。悪いけど、爆睡している間に……萌果ちゃんの唇を奪ったから」
寝てる間にキスされたってこと?
えっ!! 嘘でしょ!?
大切なファーストキス……黒木先輩に奪われたの?
あたしは愕然となった。
ショックというか、茫然というか……
上手い言葉が見つからないけど、最悪だという感情が沸き上がってきた。
最初のコメントを投稿しよう!