先輩からの誘惑

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あたしには彼氏がいるんだから、黒木先輩には諦めて貰わないと困るので、本当のことを話すことにした。 「あっ、あの、あたし……他校に彼氏がいます。だから黒木先輩の気持ちには応えられません。ごめんなさい」 告白を断ると、黒木先輩から返ってきた言葉は予想外のものだった。 「俺は、諦めるつもりなんて無いから。俺さ、人のものって奪いたくなるんだ。悪いけど、爆睡している間に……萌果ちゃんの唇を奪ったから」 寝てる間にキスされたってこと? えっ!! 嘘でしょ!? 大切なファーストキス……黒木先輩に奪われたの? あたしは愕然となった。 ショックというか、茫然というか…… 上手い言葉が見つからないけど、最悪だという感情が沸き上がってきた。
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