プロローグ

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「あ~サッパリした~」 顔を洗って目がシャキッと目覚めた俺は自室に戻って来た。 ひとまず落ち着いたので机に置いてある携帯に手を伸ばす。 「さ~て誰からだったのかなって……な……なんじゃこりゃ……?」 携帯を開くと目に映った思いがけない光景に、俺は思わず拳銃に撃たれた悪役みたいな声を出してしまった。 そんな声を漏らした理由は簡単、携帯の画面には【新着メール 12件】と【着信 8件】の文字が浮かんでいたからだ。 新手の嫌がらせかと考えたが、その考えはすぐに消えた。 「こんなことをするのは……アイツしかいねぇよな……」 そう、アイツだ。 こんなことをするのは、俺の知る限りアイツしかいない。
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