20人が本棚に入れています
本棚に追加
夜。
1日のやることを終わらせ、俺はベッドに横になっていた。
『お互い知り合いも居ねぇみてーだし、友達1号ってことでよろしくな!!』
昼間の一のことが思い出された。
…アイツが友達1号ならかなりイロイロと引っ張り回されそうだ。
灯りを消した薄暗い天井に向かって手を広げてみる。
…この手は7年も前に人を殺した手だ。
例え、どんなに俺に罪はないと言われても、その事実は変わらない。
今日新たに知り合った人は2人。
俺はこれからもたくさんの人達に出会うだろう。
その時俺は"俺"のままで居ることが出来るのだろうか?
不意に頭に浮かんだ考えに目を瞑る。
けれどすぐにその目を開けた。
「…どんなことがあっても"俺"は"俺"であり続ける。」
それだけは絶対だ。
何かを掴むように伸ばしていた手を、俺は握りしめた。
最初のコメントを投稿しよう!