始まりの日

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夜。 1日のやることを終わらせ、俺はベッドに横になっていた。 『お互い知り合いも居ねぇみてーだし、友達1号ってことでよろしくな!!』 昼間の一のことが思い出された。 …アイツが友達1号ならかなりイロイロと引っ張り回されそうだ。 灯りを消した薄暗い天井に向かって手を広げてみる。 …この手は7年も前に人を殺した手だ。 例え、どんなに俺に罪はないと言われても、その事実は変わらない。 今日新たに知り合った人は2人。 俺はこれからもたくさんの人達に出会うだろう。 その時俺は"俺"のままで居ることが出来るのだろうか? 不意に頭に浮かんだ考えに目を瞑る。 けれどすぐにその目を開けた。 「…どんなことがあっても"俺"は"俺"であり続ける。」 それだけは絶対だ。 何かを掴むように伸ばしていた手を、俺は握りしめた。
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