雨音

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「どうしたの? 話して?」 「もぉ…わかんない…」 「何が?」 「ぜんぶ…」 私の涙は止まらずこれ以上は言えなかった。 「いっぱい泣きなさい!」 突然、結愛がそう言ったので私は彼女から離れた。 普段のんびりしている彼女からはあまり考えられない言葉なのだ。 「泣いて…泣いて…」 彼女のそう言って私に腕を広げて近付いて来た。
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