入園
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洗面所に案内された私は現実を目にする。 メイクは完全に崩れマスカラなどの残骸は頬に流れている。 そのおかげで私の顔は真っ黒。 ― ――― ――――― 「はぁ…」 顔を洗い終わり鏡と向かい合う。 その向こうに小さな男の子がいた。 「響の弟くん?」 その子は肩を一瞬上げるとどこかに走り去ってしまった。
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