はじまり~サンヨウシティ

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春、カノコタウンにて。 アララギ博士がプレゼントを持ってきた。中身はそう、旅のパートナーとなる三匹のポケモン。青い箱に緑のリボンで旅立ち祝いを飾る。 幼なじみチェレンはベルの遅刻にイライラしていた。 (早くポケモン欲しいのね…) そこにはわわっと慌ててきたベルにチェレンは「マイペースさは10年前から知ってたけど」と憎まれ口を叩いた。 微妙に年上…なのかもしれない。同じ10歳だもの(ポケモン恒例としてトレーナー資格は10、11歳くらい) 「サクヤの家に届いたんだからサクヤが開けて」 とのすすめでサクヤは緑のリボンを引っ張る。アララギ博士の手軽は読み飛ばす。さっさと欲しい。 中には三つのモンスターボール。中身はツタージャ、ポカブ、ミジュマル。 恐縮(してないが)ながら一つを選ぶ。 ミジュマル。お腹にホタチという着脱可能の小刀を持った可愛いくせに何気に恐ろし…これからが楽しみなポケモンだ。 遅刻したくせにベルは暢気がウソみたいにさっさとポカブを取り、チェレンは望んでいたものの(本人曰く)ツタージャを押し付けられた。 で。遅刻(ry)ベルがいきなり我が城…じゃないサクヤの部屋でバトルを挑んできた。 (外でしよう外で!) たいあたり!お、うちのミジュマルはポカブより素早いようだ。(実は一回男の子で試した時は遅かったんだ←) まあまあの出来で勝利。初戦はこんなものだよね! が… 「何…コレ…」 部屋が目茶苦茶だ。壁に床に足跡だらけ。物が散乱している。パパに買って貰った薄型テレビが埋もれた!サクヤ、ルビーサファイア以来の両親健在フラグ。 謝るベル。いや、賞金少ない。弁償しれ。 チェレンは言わんこっちゃない。と回復してくれたが片付けるどころかそのまま勝負を挑んできた。 僕なら部屋荒らさないって…やるの初めて使うポケモンですよ? 相手は苦手タイプだがまだ属性技が無いので勝利。 二人は母さんに謝りにいった。いや…私の部屋…せめて何かくれ。 ベッドまでグシャグシャになっていたが『Wiiがある。壊れてない!』 Wiiってそんなに丈夫だったのか…薄型テレビ動いてるのに…
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