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未流は、「明日は午前中に劇の練習があるけど。学校に近いところでなら食事大丈夫だよ」と答えた。
充と会える。未流の心に、切なさと暖かさの交じった不思議な感情が湧き上がった。
けれど遥は、少ないチャンスをものにしようと充にアタックするはず。
未流はそれを思うと心苦しくなる。
(充さんはどうして私だけにアドレスを教えたのだろう)
「了解! 近場でお願いしてみるね」
遥は快活な声で答えると電話を切った。
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