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ルビーのような真紅の輝きはカーテンから洩れる朝日を受けてきらきらと光を放つ。白い鱗にとても良く映えている。
…触ってもいいかな?
そんな衝動に駆られ、そっと手を伸ばす…
もう少しの所で、手を引っ込めた。
だって、起きちゃうかもだし…噛まれるかもだし…ねぇ?
ヘビは、またチロチロと舌をだす。
………可愛いやつ。
しかし、いつまでもこうしている訳にはいかない。
今日は会社に大事な書類を提出しに行かなければならない。まだ時間に余裕はあるけど、白ヘビを放置して部屋を空けることもできない。帰ってきたら大惨事、ということも考えられる。
うーんうーんと唸りながら考えること、数十秒。
出した結論は――
「………お腹すいた。」
朝ご飯、食べよっと。
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