起承転結!

2/2
前へ
/2ページ
次へ
ルビーのような真紅の輝きはカーテンから洩れる朝日を受けてきらきらと光を放つ。白い鱗にとても良く映えている。 …触ってもいいかな? そんな衝動に駆られ、そっと手を伸ばす… もう少しの所で、手を引っ込めた。 だって、起きちゃうかもだし…噛まれるかもだし…ねぇ? ヘビは、またチロチロと舌をだす。 ………可愛いやつ。 しかし、いつまでもこうしている訳にはいかない。 今日は会社に大事な書類を提出しに行かなければならない。まだ時間に余裕はあるけど、白ヘビを放置して部屋を空けることもできない。帰ってきたら大惨事、ということも考えられる。 うーんうーんと唸りながら考えること、数十秒。 出した結論は―― 「………お腹すいた。」 朝ご飯、食べよっと。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加