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「さて、パワーストーンとは鉱物のことを指します。鉱物とは水晶とかそういうものね。」
それで?その水晶がどうしたんだ?
「水晶とかっていうのは地中の奥深くで何千年以上もかけて成長するの!そんなに長い間地中にいるんだから何か力が宿ってもいいと思わない!?」
ハルヒは身振り素振りをして俺達に熱く語った
が、しかしそれは俺達に届かなかったみたいだぞハルヒ。
朝比奈さんはひたすらキョトンとしているし、古泉はなにやら気味の悪い笑みを浮かべている。
そして窓辺にいる読書少女長門はまるで耳栓でもして、何も聞こえていないかのように分厚いハードカバーをめくっている。
「おい、ハルヒ。お前の気持ちはよく分かった。しかし、それでどうするんだ?採取に行くとか言うんじゃないだろうな?」
「そんなこと言わないわよ。この辺じゃ採れないのよ?だからこそ今から買いにいくんじゃない!!」
な、お前今からって…。俺にはそんな金ないしみんなだってないかもしれないだろ?
「僕は大丈夫ですよ。そこそこにあるので。」
バカ、余計なことを言うな。そこはないって言っとけばいいんだ。
「私もお金ならありますよ。」
朝比奈さんまで。素直に答えちゃダメですよ。
「有希!あなたは?」
長門はゆっくりとこちらに顔を向けた
そして
「大丈夫」
そう言って再び本に目線を落とした。
この展開じゃ俺も買わなきゃいけなくなるな。
ったくしょうがない。
3000円あれば足りるか?ハルヒ
「多分…大丈夫だと思うわ。」
適当に安いやつでも買えばいいか。
「それで涼宮さん。いつ買いに行くんですか?」
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