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「いい加減にしろよ。勿体ぶって言ってるけど、それはただのストーカーだろうが。何が『全人類のため』だ。笑わせんじゃねぇ」
俺は思ったことをそのまま吐き捨てる。もはや理性のタガが外れており、殺意が再び沸々と湧いてきていた。
「それでお前は研究者気取りかよ。世の中はてめぇ中心で回ってるわけじゃねえんだ。自己中心的なクソの匂いがぷんぷんしやがる」
俺はただ、思い付く限りの悪口を並べ立てた。それがこの男の心に傷をつけることができるなんて思ってはいない。だが、この心の底から沸き上がるこの憎しみ、殺意を押し留めることなどできなかったのだ。
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