突撃!かなり過酷な場所にある魔王城!

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「危機一髪でしたねっ」 「いや、まだだっ!野郎、俺を引きずり込もうとしていやがるっ!」 すげえ力だ……! 流石魔族の王、生半可じゃない……! だがしかし!俺だってまがりなりにもここまで辿り着いた冒険者……そう思い通りにやられてたまるか! 「テスター!下に向かって……!」 『バスターストーム!』 俺は倒れた体勢のまま、テスターを瓦礫に突き刺し、そのまま竜巻波動砲を撃ち込んだ。 当然、下の瓦礫は全て破壊されて、破片が幾つか物凄い勢いで俺にぶつかり、ものによっては肉に突き刺さったり食い込んだりしやがったが、流石に今のは躱せまい。 この程度の傷、代償としては安いもんだ。 「ぐっ……!魔王は?魔王はどうなった?」 まだまだ始まったばかりだというのに、瓦礫の破片のお陰で早くも満身創痍だよ。 それでも必死こいて魔王の姿を確認しようと目を凝らす。
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