旅立ちの日に

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気が付けば、俺は頭に走る激痛と共に最悪な気分で起床した。 ふと、隣の時計を見る。 ……12時を回っている。 それと同時に、俺の部屋のドアがけたたましく叩かれる。 「シュウ!もう昼だよ!いい加減起きな!」 マジで五月蝿いなこのバァさん…… すると、ドアがぶっ飛びババァが中に入って来た。 「あんた、いつまで寝てんの!」 「うるせークソババァ!つーか毎度毎度ドア蹴破って入って来んな!」 「あんたがいつまでも起きないからでしょうが!」 「そもそもそれは誰のせいだ!?よくよく思い出してみりゃ朝てめーに後頭部殴られて気絶させられたからじゃねーか!」 「何だい、文句あんのかい!?」 「大アリじゃボケぇぇ!」 こんな感じで我が家の朝(?)は始まる。 近所のオバサン達はよく 仲の良い親子ね~ とか言っているが、冗談じゃない。 俺は、このババァが大嫌いだ。
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