旅立ちの日に

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……しかし、サンダーフォースボルテッカーは俺には当たらず、空に向かって放たれた。 俺は咄嗟に、シャワーをロープの要領で振り回し、ルミの脚に巻き付け、転ばせたのだ。 結果、魔法は上空へと逸れ、ルミは頭を強く打ち付けて気を失った。 「っ……!はあ、はあ……危なかった……!」 ったく、ルミのやつ、本気になりすぎだ。 マジに俺を殺す気かよ!? 「さて、戦闘したからまた汚れちまった……もう暫く湯に浸かってから出よう」 そしてルミは放っておこう。 気絶した女背負って歩いてたら変な目で見られるだろうし、俺が着替えさせる訳にもいかないし。 「ってああ!俺の寝間着!ルミ、起きろ!てめぇ俺の着替えどこやった!?」 俺は必死でルミを揺すったり叩いたり殴ったり頭突いたりしてみたが、反応なし。 「うわあああっ!どうやって部屋まで戻れってんだよおおお!」 ……シュウの悲鳴はタレスタウンの夜空に響き渡り、こうしてまた長い長い夜が更けていくのだった。 to be continue……
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