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「ちっ、ばれたか」
というむすっとした声が聴こえたと思えば、手が瓦礫の下から伸びてきて、俺の左の足首をぐっと掴んだ。
「土竜かてめぇは?」
「……やっぱり瓦礫の中強引に潜るんじゃなかった。ゴツゴツしててめっちゃ痛ぇ」
魔王は瓦礫の山に潜ると僅かながらダメージを負う……と。
新事実発覚だな。
「くそっ、シュウっ!」
「シュウを離してっ!サンダーレイ!」
急いで俺のフォローに回るラルと、上空から雷魔法で射撃するルミ。
「させるかっ」
「うおっ!?」
更に強い力で引っ張り、バランスを崩した俺は魔王の潜む瓦礫の上に重なるように倒れ込む。
「しまった!あのままじゃルミの魔法がシュウに当たっちゃう……!」
「ミオちんにお任せあれっ!シャインガードナー!」
ミオは咄嗟の判断で光の盾を俺の上に出現させて、雷レーザーから俺を守った。
ナイスだミオっ!
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