鬼畜勇者と受難盗賊

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「あ、そういえば質問ですシュウさん!」 「なんだミオ?」 「あの金髪の子が逃げて行った方向からあちら側にアジトがあるのはわかりますが……それでも正確な位置は掴めません。一体どうやってアジトを見つけるんですか?」 「それなら私が探知魔法で常に魔力探査してるから問題ないよ、歩いてればその内探知結界に引っ掛かる」 「あん?ルミそんな面倒臭いことしてたの?別にんな魔力の無駄遣いせんでも……もっともっと、単純且つ効率的、魔力も節約できる素晴らしい方法があるじゃないか」 そして俺はルミのサンダーフォースボルテッカーで気絶した雑魚共のなかから、“比較的”軽傷で済んだ盗賊を見つけ、頭を掴み持ち上げ、鋭く冷たい声で言った。 「……アジトまで案内してもらおうか」 「だ……誰が頭と、仲間を売るものか……!」
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