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「吐かないか……そうか、ならそんな心も髪型も醜いお前には残酷でグロテスクな醜い死に様を与えてやろう」
俺は頭を掴んでいる右手に力を込める。
「ぐ、ぐあああ……!」
「ああ、俺はね、哀しくてたまらないよ。いくら盗賊とは言え人一人殺めるのは……なあ、何がそんなに気に喰わない?」
しかし盗賊は頭蓋からミシミシ音をたてながら、声にならない悲鳴をあげるだけだ。
「おそろしい程の好条件だと思うぞ?案内役を買ってくれるだけで命どころか身柄の安全まで保証してやるっつってんだ。本来お前の様なゴミクズの処遇は警察に引き渡してブタ箱に直行なんだからな……ああ何て寛大な心の持ち主なんだろうな俺という人間は。さあいえ、“すみませんでした勇者様、貴方様に一生の服従を誓いますからどうか臓器を売り飛ばすのだけは勘弁して下さいお願いします”……とな」
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