鬼畜勇者と受難盗賊

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俺とオヤジが穴から飛び出て脱出に成功すると、そこには先程見た勇者が悪魔のような笑顔を浮かべて待ち構えていた。 ……その隣には収束砲をチャージしいつでも発射出来るようスタンバイしていたと思わしき魔法使いの女の姿。 「やれ、ルミ」 「あいあいさー♪……ドルグラーブバースト」 瞬間に高出力魔砲撃が俺とオヤジに向かって撃ち出される。 ズドォォォォ!! 「回避が間に合……!」 「アースシールド!」 ドガァァ! 「くっ、うおおおっ!」 あまりの衝撃に吹き飛ばされる。 「ハッ、オヤジ……オヤジは無事か!?」 オヤジが咄嗟に地属性魔法で防いでくれなかったら、まともに喰らっておしまいだった…… だが、いくら防御したとはいえあんな砲撃をまともに受けたんだ!オヤジに至っては無事で済む筈がない……! 「畜生ぉてめぇらぁ!」 「よおまた会ったな」
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