鬼畜勇者と受難盗賊

10/33
前へ
/699ページ
次へ
□ □ □ □ □ □ 俺は吹き飛ばされた金髪の前に立ち、奴を見下ろす。 「てめぇらぁぁ!」 「おおこわいこわい。なんて凶暴な番犬だろうか。部下に恵まれて羨ましい限りだね、あのオッサンは」 「オヤジぃ!てめぇら卑怯だぞッ!」 「卑怯ォ?盗賊風情がほざくな……そっちこそたったの三人に何人掛かりで挑んできやがった?」 「……っ!気に喰わねぇ野郎だ……!てめぇらはまとめてこの俺がぶっ殺す!」 「来やがれ社会のゴミが……ルミ、ミオっ!そっちのデカいオッサンは任せた!この愚か者は俺一人でやる」 「……うんっわかったよシュウ!危なくなったらいつでもよんでね!」 「はいっ任されちゃいましたっ!ミオちん全力全開力の限り闘うことを誓いますっ!」 「……流石に効いたぞ……!しかし儂の相手は小娘ふたりか……怪我をしないうちに家に帰れ」
/699ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4859人が本棚に入れています
本棚に追加