鬼畜勇者と受難盗賊

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□ □ □ □ □ □ 「よおしっ、いくよっミオ!」 「はいっ!」 とは意気込んでみたものの……前衛がいないのはちょっと厳しいかな…… 「ミオっ、撃てる限り、ありったけの魔法を撃って近付かせないようにしてっ!」 「そうですね……接近戦では勝ち目無しですっ」 「ルミは、ミオがあいつを抑えている間にドルグラーブバーストをもう一度ぶち込むから……」 「溜めの時間稼ぎですねっ、わかりましたっ!」 「作戦会議は終わったか?」 「待っててくれたんですか?意外に律儀なのですね」 「ふん……いくぞ。ガイアスマッシャー!」 すると大男は手に持った巨大斧で大地を砕く。 物凄い勢いで亀裂が広がっていき、ルミとミオを分断した。 「わっ!危なっ」 「はわわ~、巻き込まれたら大変ですぅ」 「しまっ……!あいつは!?」 「任せて下さい!降り注げ、浄化の村雨!斬り刻め、鋭気の剣(つるぎ)!スコールセイバー!」 すると、ルミとミオ以外の場所に鋭く尖った水の刃が降り注ぐ。
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