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「ちょ、お前どこでそれを!?」
不良は“マッハ”の“瞬速”の“一瞬”の“刹那”の“速さ”で小説狂に詰め寄る。
それはもう、文法とかその辺りを気にしない程の“速さ”であった。
不良と小説狂の距離は互いの息が掛かる程であり、
「エイッ!」
小説狂は迷わず頭突きする。
「イテっ!」「痛!」
効果は抜群だった、どのくらい抜群かと言えば。
あの不良が、一秒も経たない内にノックアウトされた程である。
小説狂も同じ位のダメージを受けたのか、暫く風に吹かれるままに身を任せていたが、それも束の間。
体制を立て直すと、即座に不良を見下ろして鼻を鳴らし。
「ふっ、まあ噂には聞いていたけど。見かけ倒しってのは本当だったんだね? 不良=和人クン」
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