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「早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く……」
コールに包まれる教室、由宇は軽いパニックに襲われていた。
やりたくない…でも、勝てる見込みが無い………かび、ん。
花瓶・コール・花瓶・コール・花瓶・コール・花瓶
コールがゆるんだ…由宇が花瓶に手を伸ばしたからだ。それでもコールは止まなかった。
水道場に向かう由宇。うつ向き、悔しさに肩を震えさせながら…
バン! ーーーーー
思いっきり教室の扉を閉めた。
キュタッキュタッキュ……
「うっ、っーーーー!くそっ…」
水道場に着くと同時に涙が溢れてくる…。ボタボタと水道場のシンクに涙が跳ねる…さっきまで我慢していた感情が心を掻き乱す。
そんな時。
「早くしないとぉー10分で、せぇんせー来ちゃうよぉぉ」
千秋の叫び声。
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