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「……人殺しが……」
「………………!!」
その言葉を言われるのは、初めてではなかった。
『……この人殺しが!』
そんな時、アナウンスが流れた。
「リライト准尉、すぐに司令室にお越しください。繰り返します、リライト准尉、すぐに…………」
今回の作戦のことかな…少なくとも味方が死んだからな……。
マリーナは更衣室でパイロットスーツから制服に着替えるとすぐに司令室へと向かった。
「マリーナ・リライト准尉であります」
「入りたまえ」
「失礼します」
部屋に入ると中央の机にバレス司令が座っていた。
「よく来てくれた。
リライト准尉、私の言いたいこと分かるかな」
「今回の作戦のことです…ね」
「聞けばリーレイ・ラッシュ少尉とは訓練校からの付き合いと聞くが……?」
「はい……そうです」
「そうか…少尉のことは残念だった。
ま、仕方のないことだ。戦いでこういうのは付き物だからね。
さて准尉、君に命令を言い渡す」
転属あるいは降格か……。
まぁ、私は命令に従うだけだ……。
「転属を言い渡す。
わかったな、リライト准尉」
「正規軍に……ですか?」
「いや、君には我が部隊にある技術開発部に転属してもらう」
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