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零夜「こんな狭い所にどうやって入るんだよ!」
紫「両縁に手をかけて広げてみなさい。広がるから。」
言われたとおりにやってみた。………広がった。
紫「とりあえず、貴方が飛び降りた所に行くけど、心の準備は大丈夫?」
零夜「………」
言葉が出なかった。
正直、このままでもよかった。
零夜「………飛び降りたら、………確実にこっちに戻れるのか。」
紫「確実に……っていう保障はないわ。」
零夜「成功率は。」
紫「そこの巫女次第。」
零夜「どうなんだ。霊夢。」
霊夢「50%に満たないわ。」
辺りに静けさが広がる。
成功率50%以下。
その事実がすべてを狂わせた。
紫さえ言葉を失っていた。成功すればこれからもこっちで生きていける。だが、失敗すれば、結末は皆想像していた。
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