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鈴仙と呼ばれた兎は、大きな溜息を一つして、俺を見た。………こっちからしてみれば、ちょっとした迷惑だ。
鈴仙「この世界のことっていっても、どこから話せばいいのやら。」
俺「おい。この世界ってなんのことだ?ここは天国じゃあないのか?」
鈴仙「あなたが何を考えてるのかは知らないけど、間違いなく言えるのは、ここが天国ではない。ということくらいかしら?」
俺「じゃあ、ここは一体………」
鈴仙「ここは幻想郷。あなたがいた外の世界とは、壁一枚隔てただけの世界。」
俺「幻想郷。」
俺は少しだけ聞き覚えがあった。
鈴仙「ここに来る人間は、外の世界に未練があるやつだけ。っていう訳じゃないの。………すくなくとも、あなたは紫に認められてここに呼ばれた。………いや、連れてこられた。」
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