2月5日 晴れ

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昨日の橋本の突然の発言に戸惑いつつも、学校では強がっていたが、家に帰り、親にも告げず部屋にこもって声なく泣いた・・・ あの頃の日本は命を軽く見ていたと社会の藤森が言っていた また命を無駄にして終わるのか 俺たち学生を特別攻撃部隊にでも入れて国のために死ねとでも言うのだろうか 俺ってバカだな。頭悪いのにこんなに考え込んで とりあえず、両親にこの事を告げないと。 田代「母さん」 田代母「どうしたの?ご飯も食べないで」 田代「母さんに言わなきゃいけないことがある」 田代「俺、徴兵令で、中隊に入隊しなきゃいけないんだってさ」 田代母「ええ、聞いたわよ。国もむごいことするのね。お父さん宛にも赤紙が来てたわ」 赤紙。社会の授業で習った。国に適当に選ばれた人の場所に送られる悪魔の紙。この紙が届いたら、絶対に戦争に行かなきゃいけない。 田代「父さんも・・・!?」 田代母「克彦、あんた好きな子とか仲のいい子とかいないの?いるんだったら、今のうちに残りの時間を過ごしてきなさい」
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