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ただ、この後こう言ったのは今でもハッキリ覚えてるんだ。
「ええと、その…とにかく、君が“世界一幸せだ”っていう顔になるまで、オレ…君のこと絶対幸せにするから!!」
まったく、初対面の女子相手にいきなり何を言ってるのか。
ハッと我に帰り、とっさに手を離す。
「…ありがとう。」
少女は少しだけ微笑んだ。寂しげな憂いのある笑顔が胸を締め付ける気がした。
「さようなら…。」
少女は振り向いて橋を渡った。
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