記憶

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私は、3歳くらい。 ------------ 夜。 お父さんと家の近くの駐車場を散歩しています。 お父さんはタバコを吸っています。 お父さんが吐く息には、白い煙が混ざっています。 白い煙が面白くて、私は追いかけています。 すると、お父さんが 「そこに立ってて。」 と、私に言っています。 私は、お父さんに従います。 すると、お父さんは、 吸っていたタバコを口から離し、 私に投げました。 私の着ていたトレーナーに、黒く焦げた痕がつきました。 まだ3歳の私には理解ができず、 お父さんに駆け寄ります。 お父さんは小声で言いました。 「ちくしょう、足を狙ったのに。」 足? そのときの私の服装は、厚手のトレーナーに、膝丈のズボン。それにサンダル。 足は、素足でした。
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