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「大泉のこと…好きやねん」
「へぇ~またそれは…ってええぇぇ!?」
ぽかんと突っ立ったまま、後ろからクスクスと笑い声が聞こえてくると眉を寄せ、有り得ないでしょー冗談でしょーなどと呟く。
「妊娠はな、嘘なんやけど…俺…」
「…えっと…まずは…何故、服が乱れてるのかということでしょうかね…えぇ」
佐々木の口元を手で押え込み、背後の相手にそう聞く。
「…僕が脱がしました」
「……それはやっちゃいけないですよそれはねー?ほらー、男性でも、裸見られるの恥かしい人も居るんだからね」
ガブッと大泉の手に容赦なく噛み付いたのは佐々木だ。
「って痛いっちょっ何をするんですか!?あなたは!!」
その手に息を吹き掛け、上下に振り痛みを和らげようとしながら佐々木の方を見る。
「堺くんは悪ないよ!俺が大泉に告白したいからって一芝居打ってもらったんやで?」
「だからってあなた、噛むこたないでしょ~よ~!」
「ああ…ごめん。痛かった?」
「あんた達はほんとにもー…めちゃくちゃだなぁ」
ネクタイとベルトを拾い、佐々木に手渡す。
それを置いて立ち上がる佐々木は救急箱を取りに向かった。
「…はぁ…」
「…で、どうするの?」
「何がでしょうか?」
「とぼけた顔しないで」
「元々ですよ、この顔は」
大泉の隣に腰掛ける堺。
いててて、と噛み痕を咥えつつ溜め息を吐いた。
「…まぁ、彼がね、真面目に僕のことを好いてくれているようなら…」
ドテッ、と派手な音がした方を見てみる。
段差に躓いた佐々木が転げていた。
「いっ…久しぶりにコケた」
起き上がろうとした時二つの手が伸びてきた。
顔を上げたら大泉、堺の顔が並んでいた。
「あ、ありがとう…」
二人の手を掴み、立ち上がる。
「蔵さん」
「…ん?」
「明日デート行きますか?」
「えっ?、そっそれって!!」
(今度は、二人っきりで)
終わり。
はい、もうすみません
皆壊れてます
堺さんゲストとか…おま
メインにしろよ!ですよね…
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